八木 仁平『 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』得意なこと、ひとつみつけた。
- 2020.09.22
- ストレングスファインダー ビジネス書・新書 読書
- せかやり, 世界一やさしいやりたいことの見つけ方, 八木仁平, 就活自己分析おすすめ, 自己理解メソッド
得意なことを磨くのが、人生に選択肢を広げることだと痛感する本だ。
読み終えて、「これも私にとって、得意って言えるんじゃない?」という発見があったのがうれしい!
ストレングスファインダーの解説がわかりやすくて、よく八木仁平さんのブログをチェックしていた。
八木仁平公式サイト
その八木仁平さんが、本を出した!
すわ!ストレングスファインダーの本か?
と思いきや、ストレングスファインダーに特化した本ではなくて。
価値観や強み、好きなことを掘り下げていく本。
ストレングスファインダーを受けて活用したい人も、
ストレングスファインダーを受けずに強みを知りたい人もお勧め!
特におすすめの人
・好きなことはあっても食べていける自信がない人
・そもそも「好きなこと」が見つからないという人
・就活・転職を考えている人
・自分は何が得意なのか?モヤモヤしている人
この本は夢追い人を量産するだけの本じゃない。
得意なことを突き詰めてから、好きなことをしようという考え方がよかった。
かなり掘り下げて考えられる本なので、ノート(できれば数冊)とペンの準備もして読みたい。
概要
本当に「やりたいこと」とは…?
「やりたいこと」を見つけるためには
①大事なこと(価値観)
②得意なこと
③好きなこと
を順を追って見つけていきましょうという趣旨。
①~③それぞれを深堀する手助けをしてくれる巻末の質問も、必読。
感想
(1)「好き」だけじゃだめ。「好き」でも「不得意」なことは、ジャイアンリサイタルじゃね!?
他人に求められても、自分が飽きる仕事はしんどいよねって話から。
ここが誠実で良かった。
反対に自分が「飽きない」仕事でも、お客さんに求められていなければ続けられません。
それは仕事ではなく「趣味」になってしまうからです。
現実的なことをきちんと書いていて、信頼できる本だなぁと思った。
ただ「好きなことだけしよう!」「夢はかなう」といった言葉を並べ立てても、夢追い人を量産するだけだ。
「『やりたいこと』を続ければ仕事になる!」という人もいますが、それは間違いです。
そうだ。
自分が「好き」というだけで、独りよがりになってはいけない。
極端な例だけと、ジャイアンの歌を連想した。
ほら、ジャイアンがいくら歌が好きでも、歌い続けたところでも他人に求められるかというと……。
ジャイアンの願望が「歌を歌うこと」ではなく「注目を浴びること」なら、格闘技でもやったほうがまだマシな気がするぜ。
「得意なこと」を無視して「好きなこと」だけしていたら、ジャイアンリサイタルになりかねない…!
(2)ジャイアンリサイタルにならずに、夢をかなえるために。
最も印象的だったのは、「好きなこと」を探す前に、必ず「得意なこと」を探すこと。
好きでも不得意であれば、前述のようにジャイアンリサイタル状態になってしまう。
(ジャイアンリサイタルってこの本には出てこないことばで、私の連想だけど…)
また、そもそも「やりたいこと」はなぜ見つからないのか?
「やりたいこと」が見つからない最も大きな理由は「見つかっても仕事にできそうにない」という思考のブレーキがあることだと先ほど説明しました。
逆に言えば何でも仕事にして生活していけるという自信があるなら、「やりたいこと」は非常に見つけやすくなります。
これはかなり腑に落ちる。
私の場合、収入など制約を度外視してもやりたいことで浮かぶのが、文章を書いて発信すること。
特に頭がおかしい文章を書いているときが楽しい。
でも、「それで食べていけるワケじゃないしな」「そもそも文章力がないしな」と思考停止してしまうのだ。
「得意なこと」は、「自分の得意な仕事のやり方」であり「どんな場所でも使える長所」といえるものです。
つまりどこでも発揮できる「得意なこと」を磨けば、好きなことを選び放題だ!
おぉ、なんと夢のある話だろうか。
「得意」は、夢の実現に向けた最適の武器だ。
以前に自分でも、ブログを例にストレングスファインダーの資質(≒得意なこと)をどう活かすのか記事を書いたな。
【ストレングスファインダー×ブログ】上位資質を、意識してブログを書いてみよう!
得意なことを、使っているときに積極的に言語化していきたい…!
(3)真剣に読んでひとつ見つけた、わたしの得意なこと。
でも自分の得意なことを探すのが一番難しいんだよ!
実際どうやって見つけるの?
と、「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」とをそれぞれ掘り下げる質問が良かった。
実際に私自身が、この本を読み終えて「得意なこと」をひとつ見つけた。
それは
「勝てそうな狩場を嗅ぎ分けること」
ほかの自己啓発本でも、気づかなった。読んでよかった。
勝てない勝負はしたくないんだよ。
思い当たることは色々ある。
中学生のころ、吹奏楽部でチューバを吹いていた。最も巨大な低音楽器だ。
競うイベントがある文科系の部活という理由で、コンクールがある吹奏楽部を選んだ気がする。
で、トランペットやクラリネットといった花形楽器は、奏者も多いからコンクールに出られない人も出てくるんだよね。
でもチューバは元々の人数が少ないため、1年生でも普通にコンクールに出られたんだよね。
勝てそうな狩場とか、穴場を探すのが好きみたい。
ほかにも出会いを求めた時期は、街コンや婚活パーティーじゃなくて趣味の集まりに参加していた。
見た目と若さの配点が高い場所は無理。
たとえば趣味でも、読書会なら年齢層が高めで(相対的に若くいられる)、課題本はビジネス書(最も男性比率が高い。)など細かく出会えそうな場所を探していった…
こういうのってみんな普通にやることだと思っていた。
人に話すと驚かれるので、そうでもないのかしら…。
自分が勝てそうな場所を嗅ぎ分けるのは、無意識で行っていたことみたいだ。
これも得意って言えるのかな?
この本を読み返して、得意を深堀りして、勝てそうな狩場を嗅ぎ分けていきたい。
3.まとめ
価値観や得意なことの深堀りができる本。
私はストレングスファインダーを受けていたので、「強みの共通言語」があるから、やっぱり自己分析がはかどるなぁとも感じる。
それこそ嗅ぎ分けた強み「勝てそうな狩場を探す」は「競争性」っぽい…。
と、逆にストレングスファインダーを受けたことで、強みがわかった気になってしまったのも怖い。
定期的に自分の「得意」を深堀りできそうな、良い本だ。
まさに、もっと素晴らしいはずの自分を探す終わりなき旅…。
こんな本もおすすめ!
moto『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』
「得意なこと」をぶっちぎりに磨いて、年収が高めの業界に行くのがベストだ!
moto『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』【転職も見据えて就活してみる?】
田村麻美『ブスのマーケティング戦略』
ブルーオーシャンを狙え!って自然にやっていたわ。
自分を客観視しながら、総合点をあげていくスタンス。こちらもお勧め。
田村麻美『ブスのマーケティング戦略』若さと美しさが、耐用年数を迎える前に
山口揚平『「そろそろ会社辞めようかな」と思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』
「好きなこと」だけで突っ走らないように。
山口揚平『「そろそろ会社辞めようかな」と思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』【需要なくして、好きなことで食べてはいけないから】
こんな記事も書いているよ
連想ゲームが得意(着想)なので、ストレングスファインダー34資質×本にチャレンジ中。
【実験未完記事】34資質ごとのストレングスファインダーおすすめ本
-
前の記事
佐藤義典『新人OL、つぶれかけの会社をまかされる』差別化ってこういうこと! 2020.09.14
-
次の記事
山口揚平『新しい時代のお金の教科書』 2020.09.27