小説

奥田英朗『サウス・バウンド』【自由の風を吹かせ続ける】2006年本屋大賞第2位

10代のころ、最も好きな本に挙げていた小説だ。 10年ぶりに再読。やっぱり好きだ。 そのあと2000冊くらい他の本を読んでもなお、マイベスト10に入るわ。 いろんな女と遊んだけど、やっぱりお前が一番だよ♡じゃないけどw たぶん私の価値観はこの小説も影響している。 周りに流されたくない。群れたくない。 おかしいことはおかしいと言える人でいたい。 この小説の元過激派父ちゃんが、心のどこかに居座っていた […]

【作家×お酒のイメージ】断酒中の読書好きがひらめいた。

五十嵐貴久『愛してるって言えなくたって』 お酒も読書も、その時の気分で、味わいたいものが変わるよね…。 と、書いているうちに、作家×お酒のイメージも、 同時に書きなぐってしまった! ワイは飲兵衛のイメージを持たれるが、酒が飲めなくてな。 下戸じゃなくて胃炎のせいで何年も飲めていない‥つらみ。 独断と偏見で、作家とお酒のイメージ 村上春樹 高級クラフトビール。 一見とっつきやすいんだけど、細部までこ […]

五十嵐貴久『愛してるって言えなくたって』ビールとともに飲み込むキモチ

タイトルから、あまあま‥胸やけしそう、なお話を連想していたけれど。 甘味もあるし、しっかり苦い、 フルーティーなビールを飲んでいる気分になった。 読んだら、ビールを飲みたくなるので、 先にお気に入りのビールを調達してから、本を開くのがお勧め。 (発泡酒じゃなくて、ちゃんとしたビールね。) もちろん、山下達郎のあの歌も聴きたくなる。笑 1.概要 門倉友広は、ビール会社の管理職。 退職の穴埋めに、社内 […]

村上春樹『東京奇譚集』備忘録(『一人称単数』を読んだ勢いで)

『一人称単数』の余韻を引きずったまま、実に10年ぶりに読み直した。 というのも、 『一人称単数』は、『品川猿の告白』が良かった! と書いていたくせに、『東京奇譚集』に『品川猿』が収録されていたことも、記憶から抜け落ちていた… あぁ悔しい。 悔しい勢いで、読み直し、勢いで備忘録をしたためた。 短編ごとの、備忘録(ネタバレ含む) 『偶然の旅人』 わ~~ここにも出てきた!チャーリー・パーカーの奇跡。 あ […]

村上春樹『一人称単数』短編ごとの備忘録。【※2020/7/22追記あり】

kindleに、突然村上春樹の最新作が配信されていた! 天の恵みか!ジーザス! なんのことはない、予約購入したことも、村上春樹の新作が発売されたことも忘れていただけだが、どのみち買ってすぐ読むからいいんだ‥ と、さっそく読んで、思うことを書いたぜ! これから書くものは、村上春樹ワールドを「解釈」するほどの文章ではなく、「感想」というほど濃い文章でもなく、備忘録である。 『女のいない男たち』から6年 […]

角田光代・鏡リュウジ『12星座の恋物語』

七夕の日にアップするぞー! 古本屋で発掘したお気に入りの本。 大抵、こういう本は、自分の星座だけ立ち読みをして帰る…はずが。 自分以外の星座も面白くて、思わず買って一気読みしちゃった。 と、その前に一応十二星座のエレメントについて、こちらが分かりやすかった。 魔女っ子の12星座占い「占星術の4区分・・・4つの元素(火・地・風・水)」 概要 12星座それぞれの男女の恋物語短編集。 星座の性質、それぞ […]

新型コロナウイルスを予見!?高嶋哲夫『首都感染』

コロナウイルスがこわくて、休日は家でパンデミック小説を読んでいたり。 カミュの「ペスト」でも読もうかと思ったが、時代と舞台となる土地がちょっと、離れているし… 2020年2月現在、武漢発の新型肺炎(コロナウイルス)流行のニュースに触発されて読んだ本について、書きます。 このタイミングで読むと、コロナウイルスを予見したかのような小説に思える。 高嶋哲夫『首都感染』 (本編に入る前に…「外出自粛中の今 […]

五十嵐貴久『アンサーゲーム』

  • 2019.11.12

一気に読んだ…結婚前に「アンサーゲーム」をやりたくなった。笑 1.概要 銀座で挙式を終えた毅と里美。目覚めたら、二人とも別々の部屋に、拉致・監禁されてしまった。モニターを通じたピエロが、二人に「アンサーゲーム」をクリアしたら出してやろうとのたまうが・・・。ピエロからの出題は10問。「『正解』はない。二人の回答が一致すること。」が目的。「相談は3回まで」「ミスマッチも3回まで」病めるときも健やかなる […]