五十嵐貴久『アンサーゲーム』
- 2019.11.12
- 小説
一気に読んだ…結婚前に「アンサーゲーム」をやりたくなった。笑
1.概要
銀座で挙式を終えた毅と里美。
目覚めたら、二人とも別々の部屋に、拉致・監禁されてしまった。
モニターを通じたピエロが、二人に「アンサーゲーム」をクリアしたら出してやろうとのたまうが・・・。
ピエロからの出題は10問。
「『正解』はない。二人の回答が一致すること。」が目的。
「相談は3回まで」
「ミスマッチも3回まで」
病めるときも健やかなるときも~愛し合う二人なら答えられるでしょ!?
2.感想(ネタバレ含む)
まず、ロジカルな毅と、感情で動く里美の違いが面白かった。笑
相手の動向を確認したくて、切り札「ディスカッション」を使いたがる里美と、無駄遣いすんなよwとイラっとしている毅。
毅の気持ちがすごくわかった…笑
こうやって、お互いに対してイラつかせるのも、絶妙。
そして「出会った場所」「プロポーズの言葉」とか、同じことでも、二人がどう捉えるか、ズレがでてきてハラハラした・・・。
「出会う」は相手をただ認識したときなのか、フォーリンラブなのか。
で、二人のズレをつきつけられたところに、ピエロからの煽りが絶妙!お互いの信頼関係が揺るぐような言動をして、吸い込まれてしまった。
結婚式の茶b(ry・・・セレモニーで「病めるときも健やかなるときも~」という誓いはあるけど、結婚前に一回アンサーゲームをやったほうがいいんじゃないかと思う。
たとえば「浮気をしたことがありますか?」
肉体関係??これはアウト。
でも、異性と連絡先を交換したり、二人でお茶くらい、は、あっても浮気じゃないだろう。
ただ、それが相手が他の女性と休日に二人で待ち合わせをしていたら?お酒が入っていたら?手をつないだりしたら・・・?あなたは「これくらい浮気じゃない」と思うことも、相手の胸のうちは・・・?などと、ピエロがあおるのがうまい。
「これまで一番好きだった人は」
え、当然結婚相手、が、「答え」じゃないの?と思いつつ。
お互いが恋心を抱いた異性を映し出して惑わせたり。
(普段ならエモくなって終わりだけど、なんか相手にもみられるのは嫌w)
それもまた、不倫相手だった職場の上司とかでてきてえぐいw
何より、男同士で「あいつ胸小さいんだ」だと話す場面だとか、下ネタ含むガールズLINEを一部を切り取って見せられたり・・・えぐいえぐい!!(やっぱり女子の下ネタのほうがエグい。笑)
そりゃパートナーを褒められても、自慢にならないよう、あえて「たいしたことないよ、けっこうしょうもないんだよ」という態度をとったり、ってあるけど・・・。それも含めて惚気だったりもするんだけど。
disり場面だけ切り取って見てしまったらショックだよなぁ。
自分の知らない相手の一部を切り取って、惑わせる。これは不安や妄想が膨らんで、エグい。
信頼関係が、というか自分のメンタルが相当強固じゃないときっつい・・・。
あ、余談だけど、ふたりの披露宴会場は、「ウェディング・プランナー」にも出てきたあのお店でした。
同じ作者の作品を立て続けて読んで、細部に関連を見出すのが楽しい。
3.まとめ
やっぱり、結婚前に、アンサーゲームを一回やってみたらいいと思う!(繰り返し)
パートナーのことを知ったつもりで、どれだけ知らないことがあるんだとか気づけそうだし、自分の精神力も試されそう。
でも、自分が知らない、相手の一面を切り取られると、拡大解釈をしてモヤモヤしそう…するだろうな。
愛って、二人のことでもあるけど、最後は自分の精神力なんだろうなぁ・・・・。
まかり間違って自分が結婚することになったら、心配症&完璧主義をこじらせて「アンサーゲーム」に相手をひきずりこみそうw
でも、クリアしてもしこりがのこりそうだなぁ。
石橋を叩いて渡ろうとして、石橋を壊す人生だった。
白黒つけない、清濁あわせのむ強さがほしい。(定期bot)
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