勝間和代『自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ』おこもり充のヒントを。
- 2020.10.09
- ビジネス書・新書 読書
- 勝間和代, 勝間式超スローライフ
『自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ』なんて、「カツマーブーム」の頃には想像がつかないタイトルだ。
スローライフ。
「田舎」に引きこもった「丁寧なくらし」(もえこ意訳:不便な場所で、手間暇をかけること自体に満足する生活)には興味がないけれど。
余裕がある生活には憧れる…。
そして、表紙に写った猫ちゃん(ちろちゃん)がかわいい。
今回もワクワクしながら読ませていただきました。
概要
勝間式超スローライフとは、都会の便利さを享受しながら、テクノロジーを駆使して五感に心地よい空間を作り上げる生活だ。
(もえこ意訳:資本主義を乗りこなしたうえで、身体の声に忠実な生活。)
テクノロジーを使ったライフハックだけではなく、超スローライフを実現するためのお金の使い方や職業選択のヒントもあり。
・VRでマインドフルネス?
・Youtubeなどは有料会員になったほうが、お金を賢く使える!?
・脱長時間労働にシフトするためには?
などなど、最新のテクノロジー情報やお金の仕組みを学んで、目指せ超スローライフ。
なお、著者ご本人が紹介している動画はこちら。
あおちゃん可愛い‥!
感想
気になる!VR ゴーグル!
今回 VR ゴーグルについて、だいぶページが割かれていた印象だった。
ガジェット好きとしては、気になってしょうがない。
VRゴーグルの精度は「本物の自然だ」と脳が勘違いできるレベルまで上がっているとのこと。
俄然気になる、VRゴーグル。
なにせ
私は自然環境の効果と都市部の利便性を両立する今のところ一番優れた解決法だと感じています。
と仰るほど。心が掴まれるぜVRゴーグル。
とりあえず、お手頃価格のスマホ用 VR ゴーグルを買って試してみるかな…。
スマホ用の VR ゴーグルでも瞑想くらいならできるかな?
不眠症改善という名目で課金しちゃおうかな‥。
この本で紹介されていた VR の活用が興味深い。
VRチャットなんて SF 小説『三体』を連想したよね…。
理想は今よりもう少しだけ広い家に住んで 、性能がいいVR ゴーグルを使って運動やゲームをしたいな…。
あまりに楽しすぎて現実世界に帰ってこれなくなるかな!?
成果報酬型の労働体系が短時間労働の鍵
超スローライフ生活を実現するには長時間労働はもってのほか。
お金に困らず短時間労働を実現するためには、成果報酬型労働を目指そうというもの。
すべて何らかの形で自分の働きが当たれば報酬が青天井で上がるし、全く当たらなければ0円になる、といった成果報酬型の仕事を基本としています。
この反対が、時給や月給で働く定額報酬型。
つまり公務員っぽい働き方だな。
成果報酬型で働くためのキャリア形成のヒントなど、学生時代に読みたかった。
あと、周りに「もったいない」と言われたけれど、あまりにハードワークなことから、勝間さんがマッキンゼーを退職したときの話も印象的だった…。
マッキンゼーのように定額で高給な仕事ほど、過当競争が起こります。
いくらでもそこに勤めたい人が容易にやってくるため企業側は従業員が選び放題になります。
まあぶっちゃけ。「お前の代わりはいくらでもいるぜ」と人を使い潰す方向になるのね…と。
内省は1日2時間
これは私向きだ!と感じたのは、「1日2時間は一人で考える時間を持ちましょう」という内容。
長いけど引用しちゃう。
逆に人間は本来心配性なので一人でいる時間が長くなると「自分の将来は大丈夫か」といったことを考え始めます。
それが決して心地よい時間ではないので、避けたくなる人も多いと思いますが、実はこの時間が大切なのです。
悩むことから始まり、「今現在一体何が抜けていて、何をしなければいけないんだろう」ということを模索し始め、行動の優先順位が決まっていきます。
そののちに、初めて人はそこに向かって様々なタスクの積み上げをしていくからです。
私は常に、一人で考えすぎて悩む癖がある。
それをネガティブに捉えていたけれど、実はプラスに使える癖でもあるんだなと思えた。
ちょっと嬉しい。
ストレングスファインダーの「内省」が3位に来るからな。
音声入力デビューだ!
この本で紹介された、Google 音声入力も初めて試してみたよ!
この文章も音声入力メインで書いているよ!
やはり音声認識の精度が高い。さすが Google 大先生。
ただし気を付けないと、 私は早口のため、Google 音声入力をもってしても拾えない。
天下の Google 様が拾えないほどって、相当の早口だよね。
もともと私はブラインドタッチは出来ているし、まぁまぁタイピングが早いので、特にローマ字入力に不便は感じなかったのだけれど。
ところが、ほとんどの人は私から見ると信じられないくらい手間のかかるローマ字入力を使ってコツコツと電子メールを返信したり、パワーポイントの資料を作ったりしています。
私が、もし「すべの仕事をローマ字入力だけで行いなさい」と言われたら、おそらく今の労働時間の2倍から3倍になってしまうことでしょう。
と、諸々ローマ字入力の効率の悪さが語られている。
他の入力方法も試さないとなんだか悔しい(?)
実際、音声入力を使ってみて気づいたことは、ひたすらローマ字入力で打ち続けていると、肩や指、手首に負担がかかっていたんだなということ。
ローマ字入力を当然に続けていたら、わからなかったことだね。
効率よくタイピングするために、頑張ってかな入力をマスターしようと思ったけれど、頑張らなくても楽になる仕組みを発見できたわ。
「自分の当たり前を壊していく」ことが、本を読む醍醐味だ…。
同じ姿勢で座ってキーボードを打ち続けるより、うろうろ歩きながら Google 音声入力で思いついたことを書きなぐって、文章を修正する段階でキーボードを使った方が楽かも?
勝間さんはトランポリンを跳びながらブログや SNSなどの音声入力を行うこともあるそうな。
なんだか楽しそう。
まとめ
「自給自足」的なスローライフじゃなくて、ちゃんと資本主義に適合したスローライフだと思った。
ガジェット・家電ネタが毎回アップデートされているのも、ガジェット好きとしてはワクワクする。
何より可愛い猫ちゃん(あおちゃん&ちろちゃん)の写真に癒される。
あおちゃんやちろちゃんを眺めたくて、最近勝間さんのYoutube動画もついつい見ちゃうしな…。
猫を愛でる超スローライフ、いいな。
この本もおすすめ
勝間和代『勝間式超コントロール思考』
「与えられた環境で活躍するかではなく、自分が活躍できる環境を選べ」という考え方から連想した。
勝間和代『勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─』
本書でも取り上げられていた「インターネットは貧乏神」というパワーワード。
この本で目にしたときは、結構衝撃だった。
儲けの仕組みを知っておくと、逆に自分が何にお金を払っているか、お金をうまく使うコツにつながると思う。
(個人的には勝間本の中でも特にお気に入りの本だ。あちこちで紹介しているけれど)
劉 慈欣『三体』
中華SF。VRゲーム『三体』で、歴史上の偉人とVRチャットをするシーンを思いだした。
好みはわかれる本だけど。
吉本佳生『スタバではグランデを買え!』
ものの値段がどうやって決まるのか、仕組みを知るためにこちらもおすすめ。
ロバート・キヨサキ『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント : 経済的自由があなたのものになる』
「雇われるだけだと、経済的に豊かになるには限界があるよ」と頭に入れておくために。
一度くらいは読んでおくといいかなぁと。
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