【外出自粛】あえて、オフラインで愛と妄想を育てよう【今だからできること】

緊急事態宣言が、一か月延長されたとのこと。
この時期、世のカップルは、いかがお過ごしでしょうか。
ZOOMを使った「オンラインデート」?
それとも電話の頻度を増やす?
はたまた、デートは自粛しない?
もし私だったら、みんなと同じことばかりしたくないなぁ…。
と、あえて時代に逆行するような「会えないコミュニケーション」を、妄想してみた。
1.各時代のコミュニケーション
①令和
→ZOOM会議
②平成後半
→LINE、携帯メール、LINE通話
LINE通話の何がすごいって、通話料金を気にしなくていいことだ。
ガラケー時代は、通話料金を気にして、電話では用件しか話さなかったのに。
音声をデータ通信でやりとりできるアプリのおかげで、分単位の料金体系から解き放たれたこと。
そのぶん、通話で自分の時間が奪われやすくなったのは、秘密。
③平成初期~前半
→ポケベル、PHS、パソコンから送る長文メール。
パソコン通信からの、インターネットが家庭に普及しだしたころ(まだ全員が携帯を持っていないころ)の、パソコンから送る長文メールが、懐かしい。
ガラケーのメールと違って、自分のペースで、メールを返す。
数日置きにやりとりするスパンが、結構心地よかった。
④昭和後半
→固定電話
携帯がない時代の恋愛。
「お父さんが出ませんように」と祈りながら、彼女の家に電話をかけた話は、誰のエッセイだったか。
ひぇぇエモい。
「わざわざ親に恋愛の話はしなかったけど、それでも家に電話がかかってくるから、なんとなく付き合っている人がいるって、親にはわかるよねぇ」とは母の話。
ひえぇぇぇぇこわい!!!!
うわうわ、彼氏がいることが、親に筒抜けって、なんか嫌。
昭和、怖い。
とはいえ、顔に全部出る私には、携帯だろうが家の電話だろうが、関係がなかった。
好きな人ができて、バレなかったことがない歴=年齢。
「彼女に電話しようとしたらお父さんが出る!」って、この漫画を思い出すな…。
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⑤昭和前半~後半
→手紙
恋文!
特別な人には、特別な記念切手を使ったり、とっておきの便箋を使ったりして…エモい。
ちょっと、手紙は時代に逆行するツールとして、検討の余地ありだな。
→電報
どっちかというと、「サクラサク」と、田舎のおっかさんに大学合格を知らせるイメージが強いわ。
一回、「サクラサク」やってみたかったな。
⑥室町
→のろし(※ただし忍者に限る)
のろしの上げ方は知らない…却下。
⑦平安
→和歌
いい。ロマンチックなうえに、教養がにじみ出る、素敵な時代だ。
うーん、時代に逆行して、オフラインで…かつエモいのは「手紙」か「和歌」だな。
じゃあ、それぞれの方法を検討してみる。
2.恋文、書いてみる?
悪筆の私には、そんな選択肢はなかった。
字が綺麗だったら、彼女への好き度アップだろうなぁ。
相手が実家住まいだとしたら、彼ママに見つかっても
「あら、もえこさんって、とても綺麗な字を書くのねぇ。
お育ちがよさそうなお嬢さんねぇ」
と、楽々検閲クリア。
綺麗な字は、賢さや、育ちの良さを割増にしてくれるのだ。
たとえ漢字を正しく書けなかったり、文法や言葉の使い方がおかしかったりしてもな!
私?
「あんたの字、脅迫状みたいね」と実の母に言われた人間。
悪筆と言われなかったことがない歴=年齢…。
もし、恋文を出そうものなら
「あんたのところに脅迫状が届いているわよ。警察に届けようか?」と言われるだろう。
さらに私は、筆圧が、強い。
さながら、楔形文字のごとし。
「このお嬢さん、パピルスに慣れていないのね。時代を超えた恋愛は難しいわよ」と言われかねない。
(普通、言わないか)
いや、悪筆は結構ネタにして面白がっているのよ。
むしろ、頭の回転が速いから、手が追い付かないの!と豪語している。
ただ、私には、恋文は不適切な手段だ。
じゃあ。和歌?
3.そうだ、和歌を詠もう。
和歌を贈りあうって、ロマンチックなうえに、教養がありそうじゃないですか…!
サピオセクシャルを好む私向きじゃないですか…!
古文は苦手だったけど、百人一首なら、知っているぞ。
どれにしようかな。
①56番
「あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな」
(和泉式部)
うーん。今世のうちに会っておきたいって、終末感が漂うな。
冥途の土産に、あなたの思い出を持っていきたいって歌だもんなぁ。
情熱的で、好きな歌だけれど、これはもう少し、世界が終わりそうなときに、とっておこう。
しかし、まるで新井素子「ひとめあなたに」という小説のような世界観だ。
②15番
「君がため 春の野に出てマスク摘む わが衣手に 雪はふりつつ」
あれ、途中でバグった。
いとしいあなたに、マスクを届けたくて…という思いが爆発した歌なんだろうな、きっと。(今即興で思いついただけだけど)
どこに、マスクが生えている野原があるやら…。
元ネタはこちら。
「きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ」
(光孝天皇)
③40番
えぇい仕方ない。
「OK,Google、みんなの百人一首につないで」
「しのぶれど いろにでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで」
(平 兼盛)
すごいね、ランダムで出た一発目の歌が、これか。
隠しているつもりでも「恋でもしているのか」と人に聞かれる歌。
顔に出る私に、ぴったりで。
うん、昔から、この歌は好きだったよ。
オンラインデートもいいけれど。
エモいうえに、教養も伝わる、和歌で口説きあおうぜ!
と、久しぶりに百人一首をやりたくなった…。
おひとりさまの楽しみ方はこちら。
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